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セントラル愛知第108回定期・京響名古屋公演 [音楽]

9月10日しらかわホールにてセントラル愛知の第108回定期。

前半は小編成の曲。ストラヴィンスキーのプルチネルラ組曲、R.シュトラウスの町人貴族組曲。

小編成のアンサンブルであるため、大変だったように思われたが、いい演奏だった。

ストラヴィンスキーは対向配置。シュトラウスは6重奏の配置。

グラズノフのヴァイオリン協奏曲は素晴らしい技巧のさえが感じられ、曲の魅力を感じられた。

9月11日は愛知県芸術劇場で、京都市交響楽団の名古屋公演。今回が公式では初の名古屋公演であるとのこと。

そのような状況であるためか、最初から最後まで全開のすばらしい演奏だった。

アンコールでスラヴ舞曲14番、指揮者いわくめったに生演奏されないとのこと。

 


名フィル第372回定期 [音楽]

9月4日。

今回は委嘱作の初演があった。土曜日公演だったので、厳密にいえば2回目であるが。

斉木由美の「2つの素描」でヴァイオリン協奏曲的にかかれたもの。作曲者がプレトークで言っていたように、いわゆる現代音楽といわれる分野では独奏楽器の協奏曲は少ないと思う。(ロマン的に作曲する人はあえて書くと思うが。)

フランスで音響派に影響を受けた人のようで、音の響きが美しく、その音楽の流れる様がよかった。

電子系の曲があれば聴いてみたいが、聴けるメディアがあるのだろうか。

2曲目、マーラーの第5交響曲。人気曲であるので、このため、満員だったのだろう。

結構、ミスがあったのだが、フィナーレで盛り上がり、コーダの後の拍手はすごいものだった。

マーラーの5番はマーラーの交響曲中、冗長すぎに感じられそれほど好みではないので、判断できないところがあった。


名フィル ブラームス・ツィクルス [音楽]

8月26日市民会館にて。ブラームス・ツィクルス2回目。

1曲目の大学祝典序曲から全開。ヴァイオリン協奏曲はソリストは開始時は抑制ぎみにおもわれたが、フィナーレに向かうにつれ、美音であり響く演奏に。

交響曲第2番は、自分としてはブラームス交響曲のなかで少し冗長に感じることが多いが、今回の演奏はそんなことは感じさせないほどすばらしいもの。全身で指揮するようなダイナミックな指揮ぶりは感動的といえるほど。

8月29日はしらかわホールで小編成オーケストラによるブラームス曲集。

セレナード2番はライブで聴くのは初めて。向かって左側に管楽器、右側のヴィオラ・チェロ・バスの弦楽器、中央奥にホルン配置。管楽器の素晴らしい響き。

2曲目はハイドンのトランペット協奏曲。音量が大きい感じがしたが、旋律を堪能。

最後はハイドンの主題による変奏曲のオーケストラ版。

第2交響曲同様盛り上がるすばらしい演奏。

 


N響夏2010名古屋 [音楽]

7月18日。愛知県芸術劇場コンサートホールにて。

冠コンサートだったのか、いわゆる名曲コンサート。

ドヴォルザークの交響曲第9番。定番名曲を生オーケストラで確実に演奏されると、本当にいい曲だと実感。

アンコールは西村朗編曲の赤とんぼ。日本の旋律のオーケストラ編曲を、協賛企業がいろいろ委嘱してるようです。


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セントラル愛知107回定期 [音楽]

セントラル愛知第107回定期演奏会。7月16日。愛知県芸術劇場コンサートホールにて。

最近聴いたものでは、すばらしい名演だったと思う。ライブでは少しぐらいのミスなどはそれほど問題ではないので、感銘がよければ問題ない。

最初はムソルグスキー「はげ山の一夜」。リムスキー=コルサコフ編曲版でなく、原典版。原典版もいろいろあるようなので、詳細はわからない。原典版はアバドのCDで聴いたぐらいで、生は初めて。

冗長と思われる部分もあるが、このパッチワーク的に感じられるのが、はげ山の一夜と感じられる。

オーケストレションがよく荒削りだと書かれることが多いが、なにかショスタコーヴィチを思わせる部分があり、ショスタコーヴィチがムソルグスキーの後継といわれることがあるので、何か参考にした部分があるのだろうか。

2曲目がストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」で1947年版。トランペットが強すぎると感じたこともあるが、速めのテンポで、引き締まったリズムでいく演奏は、まさしくダンスを感じさせてすばらしかった。

3曲目がリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」。ふだん聴くより、ストラヴィンスキー同様、速めのテンポで演奏された。プログラムにもいわゆる標題が記載されず、速度標語のみなので、純音楽的に演奏したのかも。

この曲がこれほどリズミックで推進力が強く感じられるのは初めてだった。そういえば、リムスキー=コルサコフはストラヴィンスキーの師匠なんですね。

独奏ヴァイオリンは生でしか感じられないヴァイオリンの美しさが最高。

今回はロシアもの3曲で、作曲者の関連性もあり、いい演奏会だった。

 


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名古屋フィル サマーコンサート&第350回定期 [音楽]

常任指揮者、フィッシャー登場で演奏会2回。

8月31日は市民会館で、サマーコンサート。

ドビュッシー夜想曲。3曲目の合唱が美しい。

ショスタコーヴィチ、ヴァイオリン協奏曲第1番。バイバ・スクリデのソロ。

ふだん、初演者オイストラフのCDばかりで聴いているので、テンポの違い(遅めに感じた)で曲の胃のいたくなるようなあの緊張感がさらに強く感じてくる。フィナーレのブルレスクでの開放感が異常に感じてくる。

後半のベートーヴェンの第5交響曲。出だしにつまずいたのだが(あの開始は本当に難しいのだとわかる)、だんだんよくなり、フィナーレは最高。

9月6日、第350回定期。

メシアン、キリストの昇天。

今年、生誕100周年として記念演奏とのこと。美しい響きとメシアンの神秘的というか独特の感覚がでたいい演奏だったと思う。

武満、ファンタズマ/カントス。クラリネットソロの晩年の曲。武満の曲は、よく聞き込んでいないので、特に晩年の様式の曲はみんな似た感じに聞こえてしまう。今後よく聞き込もう。

ラヴェル、ダフニスとクロエ全曲。バレエ音楽全曲演奏はめずらしいかも。合唱が重要なのだが、調子が悪かったのか、雑に聞こえる部分がややあった。オーケストラはいい。

自分としては、曲の相性がよくないので、退屈に感じてしまう。本当はバレエ音楽はバレエ付きで聞きたいのです。チャイコフスキーの3大バレエとしてもそうだし、ストラヴィンスキーの曲はバレエなしでも聞いていてすきなのだが、本当はバレエつきで見たいと思う。ラヴェルだと、ボレロがそうだった。

フィッシャーの指揮ぶりは、本当にすごい感じがする。オーケストラからでてくるサウンド、曲のよさが感動する。また、曲それぞれに指揮ぶりが違う。

 


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名古屋フィル第349回定期&創立記念日コンサート [音楽]

ティエリー・フィッシャー常任指揮者として、初登場です。

7月5日第349回定期。

ホリガーのトーンシェルベン。日本初演で、指揮者自ら推奨する曲。開演前にスピーチがあったのです。そのときは会場はガラガラで、客席が埋まってないなかで、話をしていました。

特殊奏法が多く、電子音楽をオーケストラでやっているような曲。オーケストラってシンセになってしまうと驚き。ピアノの内部奏法なんて初めて見た。繊細な曲で美しく素敵です。

ベルリオーズ幻想交響曲。今年に入って、高関・名フィルとナガノ・モントリオールに続き、3回目の実演。

スコアどおりリピートをやるのは共通。リピートをすると、古典の交響曲形式にイマジネーションを封じ込めたという感じがしていい。

フィッシャーの指揮では、激しい演奏。リズム・アクセントの強調。テンポの動き。

振り方もダイナミック。

7月10日。市民会館で創立記念日コンサート。

ウイリアムテル序曲。モーツァルト ピアノ協奏曲第24番。シュトラウス「英雄の生涯」

ホーネックのヴァイオリンは、美しく、ぞくぞくするほど胸にくる。

全体的にわくわくするいい演奏で、今後にも期待。

 


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名古屋フィル第346回定期 [音楽]

4月19日。

今シーズンの1回目となる定期です。今シーズンは新常任のフィッシャーの1年目であり、これまで以上に意欲的でここまでやっていいのかというほどのプログラミングとなっています。

「ツァラトゥストラ・シリーズ」という名から、つながりを持った、思考させることを目的としているのかもしれない。 

前半のまず2曲を連続して演奏。トランペットのソロでつなげ、問いと思いを提示したのか。 

アイヴス「答えのない質問」とツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」。

ツィンマーマンは日本初演だそうです。ずいぶん前にCDで聴いたことがあった曲だったが、忘れてしまっているので、初めて聴いたと変わらない。コラージュ使用でごった煮を思わせる曲。マーラーのそのまま延長線を思わせる。プログラムにあったが、この人はケルンにいたのですね。シュトックハウゼンの発言に不快感を表明していたが、両人ともケルンにいたのも意味深に感じる。

これを実演で聴けるとは思いもしなかった。

この後、少人数でハイドンの交響曲第22番「哲学者」。

ハイドンの曲はリズムが大事とおもうので、そうでないとひどく退屈に感じる。今日は本当によかった。

プログラムからいくと、問いから思考と苦悩といたり、哲学者でも呼ぶのか。

後半はR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」。ところで、音楽の題名だとなぜ文語調なんでしょう。元のニーチェの最近の翻訳だと「こう語った」となっていることが多いような。

ニーチェのは、読もうと何回か挑戦しているが、1冊目の途中で読まなくなってしまう。

この曲は、買ったレコードの2枚目なので、思い入れが強いのです。なぜか「惑星」と2枚組みのLPでした。

「2001年」もまだみていなかった。

初めての実演で、この曲は実演が圧倒的です。オルガンがあるのが最大の理由でしょうが。

弦と打楽器はよかったのだけど、金管が少しって感じ。カーテンコールで指揮者ポンマーが金管を最初にたたせていたし、やはり、困難であると同時にミスが目立ちやすいのでしょう。

 

 


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名古屋フィル第342回定期 [音楽]

先週のシュトックハウゼン死去の報以来、シュトックハウゼンの曲を集中して聴いていた。

日曜日全曲、少年の歌、グルッペン、マントラ、モメンテ。日曜日の別れは繰り返し聴いた。

そのような状況で、ひさびさに生でオーケストラ音楽を聴くと、20世紀前半の曲のプログラムとはいえ、オーケストラ音楽というのは、ヨーロッパの伝統に連なる音楽と改めて認識してしまった。最近はクラシック系の音楽をあまり聴いていなかったので、特に感じてしまった。

ゲーム音楽ばっかだ。東方とか。いなこいのSpirutual love のバックのサウンドがぞくぞくするぞ。それと比べると、曲ののりはいいけど、Magus Tale のOPはふつうの感じ。

今日の曲目は4曲。ディアギレフ関連をテーマに。

サティ「パラード」

ミニマルの先駆と感じる繰り返しの多様。サイレンとかの具体音の響き。なにか白けたような音楽が淡々と続く。おもしろい音楽なんだけど、拍手が少ない感じ。まわりでもしていない人が見られる。

プーランク「牝鹿」

プーランク音楽のある一面的な快活な洒落た雰囲気。

R.シュトラウス「ブルレスケ」

ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」

1947年版とのことだが、終結部で驚き。ペトルーシュカの亡霊部分がカットされ、ジャンと強奏で終結。

この終結は、自演盤の「バレエ組曲」の1枚に収録されたペトルーシュカ組曲の終結と同じだと思ったが、記憶が間違っているかもしれない。(聴きなおして、確かめていないので)

これは、拍子抜けするような感じで、中途半端に終わったようですっきりしない気になってしまった。

なぜ、これを使ったのだろう。1947年版のスコアはどうなっているのか気になってしまった。

それは別にしても演奏は、金管が少しミスがあったとはいえ、リズムもよくいい演奏だったと感じた。

 


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シュトックハウゼン光の土曜日(レクイエムとして) [音楽]

シュトックハウゼンの命日は12月5日で、モーツァルトと同じ日とのこと。

彼が敬愛する作曲家のひとりと同じだそうです。

シュトックハウゼンの曲は、宗教的というか信仰的な曲が多いですが、死そのものを扱った曲だと、「光の土曜日」が浮かびます。

「土曜日」はルチファーの日とのことで、光7曲のうち、暗く、儀式的に感じます。

吹奏での「ルチファーの迎え」

ピアノ曲13番の「ルチファーの夢」(実演が観れたら。)

まるで49日の音楽化のような「ルチファーのレクイエムとしてのカティンカの歌」

感覚器官としての顔の部分がテーマなのか、はちゃめちゃな「ルチファーの踊り」

アッシジの聖フランチェスコの讃歌をほとんど儀式的な世界にした「ルチファーの別れ」

ほぼ4時間にわたるこの曲を聴き、次の「日曜日」のルヒターヴァッサーを聴くと、光輝く世界を感じられる。「ルチファーの別れ」がその暗から光をつなげるもののよう。死から天のようなイメージで。

追悼として、昨日、ひさびさに4時間聴き通しました。

 

 


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