名古屋フィル第346回定期 [音楽]
4月19日。
今シーズンの1回目となる定期です。今シーズンは新常任のフィッシャーの1年目であり、これまで以上に意欲的でここまでやっていいのかというほどのプログラミングとなっています。
「ツァラトゥストラ・シリーズ」という名から、つながりを持った、思考させることを目的としているのかもしれない。
前半のまず2曲を連続して演奏。トランペットのソロでつなげ、問いと思いを提示したのか。
アイヴス「答えのない質問」とツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」。
ツィンマーマンは日本初演だそうです。ずいぶん前にCDで聴いたことがあった曲だったが、忘れてしまっているので、初めて聴いたと変わらない。コラージュ使用でごった煮を思わせる曲。マーラーのそのまま延長線を思わせる。プログラムにあったが、この人はケルンにいたのですね。シュトックハウゼンの発言に不快感を表明していたが、両人ともケルンにいたのも意味深に感じる。
これを実演で聴けるとは思いもしなかった。
この後、少人数でハイドンの交響曲第22番「哲学者」。
ハイドンの曲はリズムが大事とおもうので、そうでないとひどく退屈に感じる。今日は本当によかった。
プログラムからいくと、問いから思考と苦悩といたり、哲学者でも呼ぶのか。
後半はR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」。ところで、音楽の題名だとなぜ文語調なんでしょう。元のニーチェの最近の翻訳だと「こう語った」となっていることが多いような。
ニーチェのは、読もうと何回か挑戦しているが、1冊目の途中で読まなくなってしまう。
この曲は、買ったレコードの2枚目なので、思い入れが強いのです。なぜか「惑星」と2枚組みのLPでした。
「2001年」もまだみていなかった。
初めての実演で、この曲は実演が圧倒的です。オルガンがあるのが最大の理由でしょうが。
弦と打楽器はよかったのだけど、金管が少しって感じ。カーテンコールで指揮者ポンマーが金管を最初にたたせていたし、やはり、困難であると同時にミスが目立ちやすいのでしょう。
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